その、蝦夷地への進行は......(2)

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漫画喫茶に入店したのが23時頃だったので(映画みてて結局睡眠時間3時間くらいだったけど)比較的ゆっくり休むことが出来ました。
そして翌朝6時頃に店を出て、2日目の度がスタート…なんですけど、ドン曇ですねえ。傘持ってきてないっすよセンパイ…

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朝ラッシュを迎えた仙台駅の構内をぐるぐるまわり、途中回送表示の列車に私服の男女が運転台から乗り込んでいく異様な光景に目を疑いつつ、仙石線という都会なのか田舎なのか良く分からない路線の機動車に乗り込んでやってきたのは石巻。
日程的に余裕があり、この2日目は青森までいければ良いと考えていたので、だったら前回新幹線ワープしてしまった東東北を楽しもうじゃないか!ってことで、寄り道観光することにしました。

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18歳にして歌手を夢見てロックの本場・博多へ行こうとして2万円だけを握り締めて新幹線に乗り込んでお金がなくなって東京で資金を溜めつつ歌手への道を探して20年弱、今では立派なアニソン歌手として確たる地位を築いた私の大好きなアニソン歌手・遠藤正明さんの故郷である石巻。ウォークマンから流れてくるのは、もちろん遠藤正明さんの楽曲。気分が高鳴ります。ドン曇だけど。

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石巻の名物ってなんだろう、海鮮丼とか????ってか朝8時に海鮮丼食える店なんてあるの????という疑問を抱きながら、とりあえず港に向かって歩くことに。港までいけば間違いありません、たぶん。

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石巻には仮面ライダーシリーズの原作者として有名な石森章太郎さんのミュージアムがあるそうです(当社調べ)。
ってことで、町のあちこちに石森先生の作品に登場するキャラクターをみることができました。知らないものばかりでしたが。

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エモーい!!!!エモすぎるよ!!!!!
石巻ならでは!!ではないけど、この時代にこのタイプのポストを見れるなんて!!!石巻エモすぎるよー!!!!!とカメラを構えていたら後ろのタクシードライバーに白い目で見られました。

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エモーい!!!!エモすぎるよ!!!!!
石巻ならでは!!ではないけど、なんか、よくわからないけどエモいよ!!!!とカメラを構えていたら犬にめちゃくちゃ吠えられました。

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少し進むと海が近くなったのか、潮の香りがしてきました。静岡・清水の出身ですからね。潮の香りには敏感ですよ、私。
そして街角にはこんな碑も。
すっかり風化してしまいましたが、あの震災から7年が経とうとしているわけけです。当時私は中学3年生で静岡にいました。
当時お付き合いさせていただいていた彼女の家で、テレビに映された津波の映像はいまでも鮮明に思い出すことができます。
まあ、港に近いし…ってグーグルマップを開いたんですけど、全然近くないんですよね。え、ここまで津波がきたの??って信じられませんでした。近くに川はありますけど、ここまで来ちゃうの??って。

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川沿いは未だに工事が行われていました。よく見ると堤防には皹がはいっていて、ガードレールはひしゃまがっています。
私にとって「もう7年が経った」でも、現地は「まだ7年しか経っていない」んですね。

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石巻の人と話しながら、石巻の海鮮丼を食べたい―――
そんなことを強く思いが橋の上から海のほうをみていたんですけど、海遠くない…???
さっきもグーグルマップみて思ったけど、これ歩いたら1時間くらいあるよ???でも駅からここまで1時間くらいかかったよ???
え、これちょっと時間掛かりすぎでしょ…

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時間に余裕があるとはいえ、さすがに石巻で時間をつかうのは如何なものか。
もっと時間がある時に来よう。そして腹いっぱいに海鮮丼を食べようと近い、港で海鮮丼は泣く泣く諦めて、お土産店でかった笹かまを頬張りながら、さらに北を目指すのでした。


(続く)
[ 2018/04/20 01:18 ] 旅行 | TB(-) | CM(0)

その、蝦夷地への進行は......(1)


「ねえ、もう私たち別れよう。本当にごめんね、私の我が侭で・・・」

いやーまあ別れそうだなーみたいな予兆はあったので覚悟はしてましたが、あーそうですか、へえ。まあね、女の子も色々あるよね。うん、まあ仕方ない。よく分からないけど、仕方ない。でもやっぱり、なんでそこで笑顔で握手して別れるかなあ。それでお前は満足か???そんなんで未練なく次の恋愛にいけんのか????あん????

と、仕事終わりにふらっと立ち寄ったブックオフで、これまたふらっと手に取った青春漫画の衝撃的結末に苛立ちを覚えた私。
巻数こそ短かったものの、主人公に対して何度も同情する場面があっただけに感情移入してしまい、そして納得のいかない結末に対して苛立ちを隠せなかった私。
明日からせっかくの5連休だというのにどうしてくれるんだ。こんな気持ちで楽しい5連休を過ごせるはずないだろう。こうなったら気分転換だ!!旅行に行くぞ!!!!人生初の北海道に!!!
あと引越ししたばかりでお金ないから北海道東日本パスでいくぞ!!!!

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ってことで、2016年以来の国内遠征旅行に出発することになりました。
多分、というかほぼおそらく『漫画を読んでイライラしたから気分転換に初渡道する』って人はこれまでいなかったんじゃないでしょうか?いうなれば人類初だと思います。いや~人類初の偉業(異業)が私だなんて感激だなあ(適当)

いままで始点・終点が(偶然にも)新宿でしたが、北を目指すのならやっぱり上野からスタートしなきゃあ駄目でしょう。
かつての東北の始点は上野ですからね、今回の旅行のスタート地点にぴったしだと思います。
ちなみに「うえの~ぉ、うえの~ぉ」という昔ながらの車掌さんのアナウンスが聞こえてきました。いつになっても駅員さんらしい駅員さんっているんですね。

ってことで、ちょうどやってきた宇都宮行きに乗って、一路宇都宮を目指します。

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実はこの旅行お昼頃からのスタートだったので、宇都宮に到着したときはすでに日が傾いていました。
接続時間は10分弱というほどよい接続なわけですが、ここで戦略的なお話をひとつ。

このまま東北本線を北上する。つまり東京から離れて黒磯・郡山という東北の田舎をいくということになります。
べつに黒磯や郡山をバカにするわけではありませんし、田舎を否定するわけではありませんが、田舎というのは厄介です。コンビニが夜21時で閉店することだってあります。コンビニエンスじゃないコンビニだってある、それが田舎なのです。
宇都宮到着で17時。これから東北本線を進んでいくとなると駅前のコンビニが営業しているのか不安でなりません。いや、まず駅前にコンビニがあるのかすら疑問を持たなければいけません。聞いたことのある駅名だからといって駅前にコンビニがあるとは限らないのです(2016年8月の東北回廊旅行・酒田駅でそれは身をもって経験済み)。
新幹線の駅があるからといって、キヨスクが21時以降やっているとも限りません。それが地方なのです。

で、それの何が問題かといえば「飯」です。この先、下手したら飯を食べる機会がないかもしれない。そういう不安があるのです。
何事にも「腹が減っては戦は出来ぬ」ですから、いくら電車に乗るだけといってもかなり体力を消耗するので、体力回復アイテムたる食料は必需品です。それを、この宇都宮で確保しなければ―――

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っていうのを、黒磯行きの電車にのった後に思ったわけです。時すでに遅し。
というか、旅の必需品「モバイルバッテリー」を持ってくるの忘れたことに気付いて、あわてて宇都宮駅前のヨドバシカメラにダッシュで買いにいってたからというのもあります。いやーこれがないと仕事になりませんよー。別に仕事じゃないけど。
まあ、そのおかげで黒磯到着時は腹ペコ。そして当たりは真っ暗でした。
ただし、黒磯は腐っても関東です。別に黒磯を悪く言うつもりはありませんが一応関東圏内です。辛うじて駅前にも灯りがあります。もしかしたらコンビニとかあるんじゃないか!?と淡い期待を抱きます―――

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郡山行きの列車に載った後に、ね。
いや、改札を出ていこうと思ったんですけど接続時間がなかったので、ここは一つ郡山に賭けたわけですよ。
なんたって郡山ですからね、新幹線が止まる駅ですから、たぶんちゃんとしたコンビニくらいはあるはずです。

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いやー郡山なかったね。接続時間ないんだもん。5分だよ??5分でキヨスク探せないよ。ウォーリーなら探せるけど。
でもお腹ぺこぺこで、車内は地元の皆様がそれぞれ帰路につく時間帯で車内はほどよい人混みだったんですけど、一人ぐーぐーとお腹ならしていて、隣に座っていたオバサンがすごい形相でこっちをみてました。じゃあアメちゃんくれよ。

なーんて空腹とオバサンと私の三つ巴の戦いの中、列車は福島に到着。さすがにここいらで飯を食わないと―――

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ってことで仙台に到着。
いやさ、電光掲示板に「仙台」って文字みつけちゃったら仕方なくない??もうすこしガマンすれば牛タンだよ???牛タンを目の前にして何か食べるとか有りえないでしょ???ってことでうきうきルンルンで駅を降りて商店街へと抜けていきます。

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2016年8月の東北回廊旅行でも訪れた仙台。当時は七夕祭りの真っ只中で賑わいがありましたが、今日はど平日の22時半。さすがに閑散としています。そしてLINEで先輩にオススメしていただいた牛タン屋は定休日という畜生。
悲しみに包まれながら、ふらっと立ち寄ったつけ麺屋さんで空腹を満たしたあとは、近くの漫画喫茶で一夜を明かしました。
近くに簡易ホテルみたいなところもあったんですけどね、ほら、金欠だし。この旅のきっかけになった畜生漫画をいま一度みてやろうかと思って。
ってか、この時間で仙台から先に行く列車なんてないし。あってもその先の駅に宿泊施設があるとも限らないし安全パイでいきましょうって感じです。頭良いなあ、私。

(2日目に続く)

[ 2018/04/20 00:39 ] 旅行 | TB(-) | CM(0)

指定暴力団


約35日振りの休みでした。本当、社畜です。
でもそのかわり来月の給料が楽しみなのでよしと…はいきません。なんせ運転会前に散財してますからね。

前回の記事でもちょろっとお話したように、手持ちの情景パーツは保有資材スリム化の為にすずめの涙ほどしかもっていませんので、運転会では非常に寂しいレイアウトしかつくれません。木とか信号機とかはなかなか中古で出回ってないし。
ってなると「だったらペーパークラフトでいいじゃん」って天の声が聞こえてきたので、思い切ってペーパークラフトの情景をつくってみることにしました。

・・・その完成報告を『改造』カテゴリ記事に書き込んで良いのか疑問ですが。

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指定暴力団 竹書房(東京都千代田区飯田橋二丁目)
完全に。もう本当にネタでしかありません。そして残念ながら爆破もしません。

エクセルでえっちらほっちらとデータを作り、コンビニのコピー機で印刷し、高級イタリアンで食事をしながら炎上覚悟でつくりました。
ダイソーで発売されている発泡レンガにそのまま紙を貼り付けただけの張りぼてである上に、印刷の都合からかサイズがあっていません。
まあプラレールだし、雰囲気は伝わるし、なにより竹書房だからいいかな…って思ってます。

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一応裏面もつくってます。手抜きとか言わない。

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どんだけそのクソアニメを宣伝したいんだってくらいにポスターを貼り付けてみました。まさに外道。

ツイッター上では「クソ」「破壊したはずでは・・・?」などのコメントを頂きました、ありがとうございます。
実際に組み立て式にして破壊させようかとも考えたのですが、面倒なのでこれで堪忍してください。

[ 2018/04/17 22:44 ] 改造 | TB(-) | CM(0)

散財


歳をとると1日がはやく感じるというのは本当で、ついこの間2018年になったと思えば4月中頃です。
一年の4/12が終わろうかとしているわけです。タイムマシーンが欲しいなあ…

さて、ブログの記事もだいぶ大雑把に書き記してきたので珍しくリアルタイムに追いつきました。というのは半分くらい本当で、もう半分は仕事が忙しいだけで特に趣味関係の進展がないだけなんですけどね。あ、1日が早く終わる現象はこういうのも原因なのかもしれませんね(適当)

今更ブログなんて書いてる人がいるのかと思われますが、関西方面ではハジケ組と愉快なハジケ達の皆さんが面白おかしい記事を更新し続けています。関東人はというと…いや、けっこう皆ブログ更新してますね。すみません目を通せてなくて。
まあ相変わらずツイッターとかいう麻薬的SNSがありますから、衰退するのも仕方―――って、こんなことを記事にしたいわけじゃありません。

①引越しをしました。
2018年2月頭に不動産会社から「出て行け、さもなくば出て行け」と言われました。どうやらアパートのリニューアルをするとか。
なるほど、なら仕方ない――けど、じゃあ私の家は???家なき子になるの???大量のプラレールを抱えてホームレスになるの???
なんて色々考えましたが、一部費用は大家さんが負担してくれるそうなので、この機会に…と思い、急遽府中市から町田市(のはずれの多摩に境という辺境の地)に移り住みました。家賃7万円のマンションの4階です。贅沢の極みです。ベランダからは相模原の美しい夜景が一望できます。ええ、相模原の…
ちなみに引越し業者が見つからなかったので自力引越しを余儀なくされたのですが、あいにく友達がいないので権力をかざして若いプラレーラー達を脅して引越しの手伝いをさせました。協力してくれてありがとうございました。写真は個人情報なのでありません。

②北海道にいってきました。
高校1年生の頃にMATSUさんと知り合って「北海道に遊びに行きます!!!」と豪語したまま金欠やら金欠やら金欠やら、あとは金欠とかの理由で先送りになっていた北海道遠征でしたが、引越しの3日後にいってきました。実に6年越しの有限実行です。

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もちろん、ただ往復飛行機だけではつまらない(というか高所恐怖症の私としてはなるべく飛行機は使いたくない)ので、ちょうどシーズンだった“北海道東日本パス”をつかった在来線(一部フェリーもあるよ)の旅として計画・実行してます。もちろん、ご当地ご飯などもしっかり食べてます、たぶん。

③運転会シーズンがやってきました。
年明けから町田・昭島・多摩(某氏の職場)と続けて運転会が行われていましたが、4月の名誉と格式のある各務原運転会を皮切りに全国各地でプラレール運転会が連続して開催されます。特に5月と8月は酷い!!!!(褒め言葉)

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誰かがツイッターでいってましたが、確かにここ数年でプラレーラー人口が爆発的に増えた気がします。少子化の世の中なのにどういうこっちゃ…と思っていたのですが、増えた人口の大半は大人な様子。まあ…ねぇ…(察し)

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で、5月のGWは府中プラレーラー連絡会による『鉄道模型広場inルミエール府中』が開催されます。
ちなみに2016年12月に行われた最初の運転会をカウントするとややこしいので、あれは第0回という位置づけにしています、勝手に。

昨年5月の第1回開催時は地元・府中市のくらやみ祭りという歴史ある祭り時期と重なっていたため、来場者が非常に多く会場となた会議室が満員電車の有様になることもありましたが、今回もくらやみ祭り開催期間中のイベント開催なので来場者もプラレーラーも増えることが用意に想像できます。ので、ルミエール府中を管理する京王設備サービス様と府中プラレーラー連絡会のリーダー空転さんが何度も話し合いを重ねての開催です。引越して府中市に住んでいない府中プラレーラー連絡会員として空転さんに怒られない範囲でネタバレすると、すっげぇ!!!!!!!まじか!!!!!!!!!です(雑)
皆様のご参加、○首を長くしてお待ちしています(参加希望者は事前に参加する旨、参加予定日を空転さんか1000番台さんか福遠さんに連絡してください。ツイッターでリプしてくれれば反応します、多分)


で、運転会前は散財しちゃうよね!!っていうのが今回の本題です。前置き長くない??

中央、北本、府中の各運転会の立ち上げの場にメンバーとして参加してきた私は、その資材保有量から毎度運転会で資材提供をしてきました。そしてそのたびに「資材のスリム化」を目指し、不要なパーツ類を譲渡・売却してきました。
特に収納面的にやっかいなのが情景パーツ。あいつら場所食うんです。本当スリムじゃない。大嫌いだ!!!!!ってことで、必要最低限の情景パーツだけ残してあとはポイしてきました。(必要なものは数をそろえ、不要な種類をポイという意味)

しかし2017年7月に行われた調布駅構内運転会では、その情景パーツ類の少なさに四苦八苦した経験があります。
ましてや今度の府中運転会は色々大変であることは目に見えています。ので…

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買ってきました。例の如く、淀橋取寄せです。
大御所のけんぼー様が「これは即買い!!」とツイッターで呟き、各務原では大量に並べられたホームドアステーション惚れてしまい、お財布と相談して6両編成が4本停車できるよう、8個(16直線分)を購入しました。

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だけでは飽き足らず、なにかと利便性の高い地下レールと不足気味の駅も、それぞれ8個ずつ購入。

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これまで持っていなかった橋上駅や踏切も購入。そしてとある理由で手に入ったクーポン券で高架直線と複線直線も購入。
合計4万5千円くらい。いやー買っちまったですよ…スリム化とは一体なんだったのか…。


というわけで散財して資材を揃えたわけですが、果たして府中運転会はどんなものになるのか。
それは実際に来てからのお楽しみです。
[ 2018/04/16 20:17 ] その他 | TB(-) | CM(0)

01-01

「コキ100系を受注?!」
「別に親会社が子会社に車両製造を発注することは当たり前なことじゃないですか・・・」

そう私が声を荒げると、男は眉間に皺を寄せながらそう応えた。

「・・・国内物流における鉄道貨物の需要が年々上昇傾向にあるって話はご存知ですよね?それを踏まえて国土交通省と経済産業省、CR貨物の合同チームが今後の需要を予想したところ、貨物取扱量は今後5年で1.8~2.2倍という結果がでたそうです。そうなると既存の車両だけでは増え続ける需要に対応できないから、CR貨物は各社に対し車両の製造や改造を依頼していて、もちろん一部貨物専用線の営業受託をしているウチにも声がかかった・・・ということなんですよ」
「だからってそんなの…そりゃあ仕事をもらえるのは会社的にはありがたいけど・・・」
「清水製作所鉄道車両部門の拠点たる静岡工場と三城工場の、すべての製造・整備ラインがフル稼働であることを重々承知の上でのお願いです。どうか引き受けてもらえないでしょうか?」

男がどうかお願いしますよと微笑みながら頭を下げたので、私は返事に困った。勿論、清水製作所の代表取締役である私にとって発注をまわしてもらえるのは大変ありがたい話なのだが、同時に現場監督者としてこれ以上の現場負担を増やしたくないというのも実情だった。しかし―――

「・・・わかった、引き受けるわ。」
「いつも本当に申し訳ないです、本当に感謝しています」

そう言うと、男は深々と一礼し部屋をでていった。
それを確認した私は、愛用の電子タバコを胸ポケットから取り出し大きく吸い込んだ。そしててゆっくりと吹き出したあと、机の上におかれた業務用タブレットの画面から三城工場のライン工程表をチェックしはじめる。

(帝都9000系は来年のダイヤ改正で増発を予定しているから無理、となると…やっぱり新東さんには悪いけど10-300形を遅らせるほかないか・・・まあ根本的に無茶をいってきたのはアイツだし、アイツがどうにかしてくれるでしょう・・・そういう取引きは得意なんだし、こっちはこっちのことをやりますか・・・)

自身の頭の中で組み立てた計画表をタブレットの工程表にそのまま入力した後、各所への指示書を作り出そうとした矢先、画面の上部に「新着メールが届きました」のお知らせが表示された。
『hukuen_haruka@teito_train.......』という差出人からのメールは、コキ104系の正式な発注書もろもろだった。
[ 2018/04/02 02:23 ] OSその他 | TB(-) | CM(0)